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安全報告書
平成28年4月1日

 当社は、開業以来輸送の安全を最も重要な使命として全社員が一丸となって取り組んでまいりました。皆様から絶大なる信頼をお受けし、ここまで来ることができましたが、これからも当社は、経営トップから社員一人ひとりまで、安全を最優先する意識をさらに高め、公共交通機関としての信頼を確立させ、安全で信頼できる会社として、全社員一丸となって取り組んでまいります。
 主に平成27年度の「錦川鉄道の安全」に関する取組みを、皆様に広くご理解いただくために「安全報告書」を作成いたしました。今後も安全に関する施策及び取組みを一層充実させる所存です。引き続きまして皆様のご愛顧を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

平成28年4月1日
代表取締役 磯山英明

1. 安全確保に対する基本的な考え方
当社は、安全に関する基本的な考え方を「安全綱領」及び「安全に係わる行動規範」として、定めています。

(1)基本的な方針(安全綱領)
  1. 安全の確保は輸送の生命である。
  1. 規程の遵守は安全の基礎である。
  1. 執務の厳正は安全の要件である。

(2)安全に係わる行動規範
^汰瓦粒諒櫃鮑罵ダ茲箸掘一致協力して輸送の使命を達成することに努めます。
⇒∩の安全に関する法令及び関連する規程類をよく理解するとともにこれを遵守し、厳正、忠実に職務を遂行します。
常に輸送の安全に関する状況を理解するよう努めます。
たμ海亮損椶謀たり、推測に頼らず確認の励行に努め、疑義のある時は最も安全と思われる取り扱いをします。
セ故・事故のおそれのある事態、災害その他輸送の安全確保に支障を及ぼすおそれのある事態が発生したときは、人命救助を最優先に行動し、すみやかに安全適切な処置をとります。
Π汰瓦坊犬錣訃霾鵑蕨海譴覆迅速、正確に関係箇所に伝達し、その共有化を図ります。
Ь錣北簑螳媼韻鮖ち、安全の確保に必要な変革に果敢に挑戦します。
  
(3)安全推進三原則
○自主性の発揮
  一人ひとりが安全の大切さを認識し、基本に徹した自主的な行動をとる
○全員参加
  それぞれの立場、持ち場で積極的に安全活動に参加する。
○安全の先取り
  事故・災害が起こる前に、職場や作業に潜む危険の芽を摘み取る。


2. 安全管理体制と方法
(1) 安全管理体制
 当社は、社長をトップとする安全管理組織を構築・運用しています。それぞれの責務を明確化した上で、安全確保の役割を担っています。





社長:輸送の安全の確保に関する最終的な責任を負う。
安全統括管理者:輸送の安全の確保に関する業務を統括する。
運転管理者:安全統括管理者の指揮の下、運転及び事故防止に関する事項を統括する。
乗務員指導管理者:運転管理者の指揮の下、運転士の資質の保持に関する事項を管理する。
施設管理者:安全統括管理者の指揮の下、鉄道施設に関する事項を統括する。
車両管理者:安全統括管理者の指揮の下、車両に関する事項を統括する。


(2) 安全管理方法
 当社は、安全に対して下記の取組みを行ってきました。

 .好蹇璽ンの制定
 当社は運転関係係員を中心に毎年度事にスローガンを制定し、その年度の目標としております。当社の特色の一つであるワンマン運転のため、運転士は列車の運転だけではなく、お客様への対応、さわやかな接客等が求められます。主に運転技能関係と営業・接客関係を目標としております。

平成27年度スローガン

☆お客様に喜ばれる考動
【清流線は、公共機関としての使命を担っていることはもちろんですが、観光においでになる不慣れなお客様への配慮、心がけによりお客様に喜ばれる考動(考えて行動する)をわすれず乗務しましょう。】
☆プロ意識を持って考動
【プロの運転士という意識を常に持って、考動(考えて行動する)し、責任事故は絶対に発生させないという強い気持ちを持って乗務しましょう。】

安全会議の開催
 当社は、安全統括管理者(社長)、運転管理者(運輸課長)、施設管理者(工務課長)、乗務員指導管理者(運輸課副課長)、車両管理者(検修係長)、及び関係者等によって構成する安全会議を毎月1回(平成27年度は12回)開催しています。この会議では、事故(他所で発生したものも含む)を未然防止するため、事故防止策等の必要な対策措置を決定し構築します。また、社員から提出されたヒヤリハットや、気がかり事象(今日の出来事)等の事故の芽について安全対策を講じるとともに、安全指導教育を徹底して事故を未然に防止するよう努めています。また危険箇所、要注意箇所にはS区間を設け従来の徐行運転をさらに厳しくし、不測の事故防止に努めております。更に車両や施設の安全対策として着実な点検や、早めの部品交換などを行っています。

H27年度の安全会議での主な対策事例

☆H27.3.31に発生したとことこトレインの運転係が疾病で脱輪。幸いお客様に怪我がなかったことが、なによりだったが、とことこトレインの異常時訓練は、なぜ今まで訓練をしていなかったのか?という反省点が判明した。とことこトレインに対して、意識が希薄だった。漠然とした取り組みをしていると問題が蓄積するので安全のために如何なることでも意識をもって、迅速に解決していくことが必要であり。今後は定期的な異常時訓練を計画的に実施する。

☆H27.6.18 北河内駅にて資材の盗難発生! この事により(盗難は2度目)夜間にセンサーライト及び警報ブザーを設置した。

☆H27.7.6 お客様より通勤時の社内で学生のマナーが悪いとの指摘の電話があり。放送文例を作成し、(席の譲り合い等)乗務員が適時車内放送の対策を行った。

☆7月の会議で、運転士に車載器の渡し間違いや、受取間違いが過去にもあったことから、再発防止の為、時刻表と同様に仕業ごとに色分けをした。(1仕業は赤2仕業は緑色・3仕業は青色・・・・・)

☆H28.2.1「半自動」扱い時にお客様が、後ろのお客様を見ないでドア『閉』の操作をされ、挟まれそうになるヒヤリハットが発生した。 この事象を会議で議論し、お客様がドア『閉』を扱われる際に後ろのお客様に注意をすることを促すステッカーをドア付近に設置することとした。H28.2.24全車両設置済

教育訓練の実施
 当社は、毎週水曜日の朝礼時に安全推進三原則の唱和を行い、社員全体での日々の安全に対する意識の向上を図っております。毎月乗務員に対し、教育及び訓練(机上及び車両を使って)を実施しています。現在の車両は、安全性は大きく向上していますし、最新技術導入の車両であり、他鉄道会社等で発生した車両故障の対応措置も取り入れた訓練を行うなど、実態に即した取組みを行っています。
また、日常の業務や乗務指導や知悉度テストを通じて、社員資質状況の把握に努め、社員個々の技能に応じて、きめ細かな教育訓練や指導を実施して、実務能力、安全意識の向上を図り、事故防止に努めています。
 新任乗務員はフォロー研修(3ヶ月、6ヶ月、1年)を実施しています。5年未満の新人乗務員に対しても、添乗指導の回数を増やし技術や、知悉度の習得状況を把握すると共に、適切な指導を行い、現車訓練を含めた訓練に時間を多くとり、教育を実施しています。
 緊急時対応訓練の実施については、平成24年度から工務係員と運転指令間で連携を密にするため年に2回、異常時が発生した時の対応をスムーズに行うため、定期的に駅運転取扱いや、閉そく方式の変更等の講習会を開催し指導しています。当社では、少人数の鉄道会社であるため、業務の兼掌化が進んでおります。全運転士及び運転関係係員・全工務係員に北河内駅等での信号機テコ等の操作方法の指導を定期的に教育し、緊急時には誰でも錦町駅指令の指示によりいつでも対応出来るように訓練を徹底しております。このことにより列車の遅れ等を最小限に抑える事が出来ました。また平成28年3月30日は北河内駅にて4両編成車両を分割し、臨時入換訓練を行い、北河内駅での入換えは、通常実施しない作業等であり、工務係員間でのスムーズな連携が図れた。いつでも対応出来る事の確信が持てた良い訓練だったと思います。

JR西日本広島支社との事故防止対策及び合同訓練
 当社は川西〜岩国間JR区間へ乗り入れている関係でJRの規定の教育も実施しております。定期的に連絡を密にし、規程の改正等は確実に業間訓練時で周知徹底を行っている。
平成27年12月3日 岩国駅構内にてJR西日本広島支社と合同訓練を開催した。
訓練内容として
0番線へ誘導信号にて入駅訓練。JR車両との分割、併結訓練、臨時入換訓練等を行い、今後の業務に実践できるまた、JR社員とのコミュニケーションを円滑にする目的を達成出来ました。また、意見交換会では、問題点、改善点など、課題の提議等、会社間の業務の特性を共通の認識として理解することが出来、今後は毎年実施することで合意が得られました。

輸送安全総点検の実施 
 ゴールデンウイークにおける運転事故防止の取組み(4月25日〜5月6日)
 夏期多客輸送における運転事故防止の取組み(7月16日〜8月31日)
 年末年始輸送安全総点検(12月10日〜1月10日)
 当社は、この期間において全社員が、基本動作・基本作業の徹底を図るため、仕事の振り返りを行いました。また、列車乗務員には、運転管理者による添乗指導も重点的に行い、事故防止に成果を得ました。


3. 安全対策の実施状況
 当社は、安全に関する運転設備を充実させるとともに、車両や地上設備に関する保守点検を確実に実施するなど、事故防止に努めています。

(1) 線路、信号設備の整備
 線路設備で30kレールから50kレールへの重軌条化、落石防護網新設、護岸壁のコンクリート補強を行い、安全への設備投資を行いました。
修繕関係でレール同種交換、マクラギ同種交換を行い、安全運行の基盤整備を行いました。

(2) 車両の保守点検整備
 当社は、安心した乗り心地のよい車両を提供するために、計画された保守点検に努めています。
 平成27年度は、月検査を延べ16両、列車検査を延べ457両と3002号の全般検査、臨時検査では3001号タイヤ交換、過給機取替3003号の全車輪の削正、送風機BR交換2回、3004号の送風機BR交換を実施しました。

(3) 踏切事故防止対策
 当社は、踏切事故キャンペーンに合わせ、柳瀬踏切、神ノ内踏切においては、当該踏切を通行する自動車、人に対して踏切通行指導をした。錦町駅近くの2箇所の保育園を訪問し園児にポスター、チラシ、『踏切ってなあに?』のDVDを贈呈した。

(4) テロ対策
 鉄道テロ未然防止のため、錦町駅にてテロ警戒強化中ののぼり旗の設置、各駅等に注意喚起の掲示を行い。見せる警備に努めた。また、社員によって昨年から引き続き「出区時や折り返し時における車両点検徹底」「留置車両の施錠の徹底」「駅構内及び車両での不審物のチェック」「当直社員による構内巡視」を実施しています。
 今年度は山口県公共交通機関等安全対策会議にも出席し、テロに対策に対しての意識の向上を図った。

(5) 危険箇所・要注意箇所の対策
 当社は、安全を最優先とする取組みの一環として、以前に落石等が発生した箇所を選定し、その区間において列車の速度を落として走行することで、未然の災害防止に努めています。
                                    

4. 運転事故等の状況(30分以上列車が遅延又は運休等した事故)
  
平成27年度の輸送障害は10件ありました。
 その内訳は大雨6件、台風2件、閉そく装置故障1件、その他1件(JRのみの原因【軌道狂い抑止】)です。
  
平成27年度の運転事故は0でした。運転無事故継続日数は8910日となりました。
 労働災害無事故継続日数  1337日

5. 当社の取り組み及び安全に対する今後の取組み

安全性の向上

(1)安全・安定輸送
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 ・「ルールや基準・手順」からの逸脱に起因するリスク事象の防止
安全・安定輸送を阻害する要因対策
 ・車両や設備の故障や劣化などを事前に察知するために、発生した事象の分析、活用による効果的な対策の実行

(2)リスク回避の取り組み
.螢好の抽出
 ・不安全な行動などの事象を適切に報告
 ・報告事象の有為性が理解され、対策を水平展開している状態
▲螢好の低減
 ・豊富な知識や技術、経験などから、ルールや手順、設備機能等に対する理解の推進
 ・巡回、添乗などによる業務実態把握と指導の徹底

(3)安全意識の向上と安全最優先の考動
^汰完媼韻慮上
 ・過去の事象、他山の石等、その内容の知識化を促進
異常時対応能力の向上
 ・関係会社と異常時合同訓練の定期的な実施
 ・当社の特殊事情に応じた、計画的、実践的な訓練の実施

(4)安全投資
ゝ案仕設備状況に応じた計画的なメンテナンス投資
 ・老朽設備の年度毎に計画的な取替え
 ・安全、安定輸送の確保に係る設備投資の実施
 (踏切安全対策、土木防災対策、運転諸設備改善、除草対策等)
安全レベル向上のための投資
 ・同業者他社及びメンテナンス会社との情報交換に基づくリスク情報、リスク評価の共有化により、優先度を明確にした効果的な対策の実施

 平成28年度については、『安全性向上に向けた取り組み』『お客様満足度(CS)の向上』を引き続き経営の最重要課題と認識したうえで、重点的に取組む経営方針といたします。
 そして、社員一人ひとりが、昨日よりも今日、今日よりも明日、一歩一歩前進・考動して行くことにより、課題達成に向けた大きな力になると考えおります。さらなる安全性の高い鉄道会社を目指して全社員で取り組んでまいります。そして、地域と共に発展する錦川鉄道を目指していきます。